「鳴謝」と「銘謝」、正しいのはどっち?

昨日、10年来付き合いのある友人とネットで上記のことについてちょっとした争いをした。発端はほんのささやかなことである。数日前、私は友人が彼のホームページに「博客堂」のリンクを設置してくれたことに感謝のメッセージを彼の掲示板に投稿した。タイトルは「鳴謝!」である。昨日、彼から駄目だしが入った。「鳴謝」は「銘謝」の誤植ではなかろうかと。
私は負けず嫌いな性格である。すぐさま手持ちの大陸、台湾及びに日本の漢和辞書をすべて調べた。それぞれの辞書には、解釈の用語に違いが見られるものの、同じような文字を羅列している。二つの言葉には、語源に違いがあることや意味合い、使用法にはさほどの違いがないことが分かった。ヤフーチャイナ、ヤフー台湾でそれぞれ簡体字、繁体字の4パターンの検索もして、実用例も多数確認した。この時点で、誤植でないことを確信したのである。
そして、冗談半分で彼の掲示板に下記の書き込みを投稿した:

「如站長所言,此“鳴謝”非彼“銘謝”也!
鳴:意為發出聲音
銘:意為在金屬或器物上刻字,記載事實。
“鳴謝”與“銘謝”的意思、用法均略有不同。
我“鳴謝”站長,只要大喊一聲,不用花一分錢,還能清清喉嚨。而“銘謝”站長,豈不是要為站長立一面碑,那不是要虧了本!當然站長希望我“銘謝”而不是“鳴謝”。
貴站與敝站連通的恩德,我“銘記”在心,但站長懷疑我用錯字,令我不禁為自己“鳴冤”。
請參考下記鏈接。
http://140.111.34.46/dict/ 」

投稿の最後に私が愛用している台湾教育部が提供しているネット辞書のURLリンクも載せた。しかし、このリンクがことを思わぬ方向へ向かわせたのである。
しばらくして、彼から下記のような反論のメッセージが投稿された:

「嘿嘿!此言差矣。
看來你似乎只查單一個字所以有此說法,
的確是有『鳴謝』與『銘謝』這兩詞,
但是此時的『銘』並非雕刻銘版之意,而是書面或文字達謝之意。
你並非打電話給我或是直接當面跟我說,
何來『鳴謝』呢?
在目前我這網頁上似乎也只能做到『銘謝』而已吧!
不信您大可在您給我的那個網址去查看一下兩詞之意。 」

とんだ誤解である。私は自分の言論を弁護しようとして、投稿したものであるまい。ただ、二つの言葉がほぼ同意語であって、私はその下調べをきちんとして、裏づけもあるということを証明しようとしただけなのである。しかし、私のつけたリンクが明らかに彼のプライドを傷つけたのだ(と私は感じた)。

そして、この舌戦を終わらせようと、私は再び下記の投稿をした:

「站長息怒:
我自然是全都查過的。我的意思是二字來歷不同,用法略有相異。並無強調對錯之意。如若站長覺得我有失敬意,那我謝意先鳴在口裏,後銘在心中。」

たちまちして、彼からの返事がまたアップされた:

「這…又是從何說起呢?你從我的哪個字義裡看出我有『怒』意?
兩字的來歷不同那是當然,歷不同用法自然各異。
我只是說您在我這網站上留字,應以『銘謝』為題,
銘謝者:書面、文字上之答謝。絕非你所謂的立碑刻銘!
如真要鳴謝,那你理應打個越洋電話給我,大聲對我吼一吼順道清理喉嚨
我可從未有任何怒意!最近怎麼那麼多人喜歡給我一些欲加之罪啊? 」

嗚呼!思わず溜め息が出る。
誤解が重ねあって、ますます泥沼化して行く。

古い友だから、腹を割って話しができる。しかし、それをネットで文字にしたら、やがて文字が一人歩きをし始める。作成者が想像もつかないような誤解を招くことも、今回は身をもって体験した。
いにしえから伝わってきた漢字は実に偉大である。がゆえに、その微妙な意味合いは現代に生きる私と友の間に小さなすれ違いをもたらしたのである。
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by indarel | 2005-03-21 23:58 | 堂主の独白
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